2024年6月20日(木)

勝負の分かれ目

2022年1月21日

 プレーヤーとしての能力だけでなく、これまでの経験値、そして試合に臨む姿勢や立ち居振る舞いなど若い選手たちに与える影響力の高さを評価し、次世代の育成にも存分に力を発揮してほしいという狙いも香川獲得の目的として現場と意見を共有している。

まだまだ老け込むに早過ぎる

 ただ、香川選手も単にその範疇に甘んじるつもりはない。前出の通り実戦は昨年9月を最後に離れているとはいえ、日本人選手に理解の深いSTVVで「新しいチーム、監督のもとで」一旦すべてをリセットし、かつての「輝き」も取り戻す腹積もりであることは間違いないところ。日本代表がW杯本戦出場権をつかむことを想定し、大逆転で久々の日本代表入りを果たすとともに今年11月のカタールW杯出場を本気で視野に入れているのも香川選手を良く知る関係者であるならば、それが「ジョーク」でないことを当然知っている。

 ちなみに当初の予定では今月13日に渡欧し、現地でのメディカルチェックを経て正式契約を締結する運びだった。査証申請に必要な書類関連の都合で渡欧日程が未定となっていることからSTVVデビューは、もう少し先になりそうな気配だ。ただ確かに難儀続きだが、これまで幾度もの困難を乗り越えながら諦めずに夢を追い続けている香川選手には、このSTVV移籍で今度こそ〝何か〟をつかみ悲願の復活も果たしそうな予感が漂う。

 本来ならば、香川選手は次のカタールW杯も日本代表のベテランとしてチームの精神的支柱にならなければいけない男だ。まだまだ老け込むには早過ぎる。激動の時代を生き抜く世のビジネスパーソンたちも時代の潮流にもまれ、抗いながら必死に再起を果たそうとする香川選手の生き方に共感を覚えるところはきっと多いだろう。少なくとも筆者は香川選手の復活を信じ、応援したい。

   
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