今から準備しておく必要がある
最近のウクライナ情勢の展開を見て、蔡英文総統は中国の台湾への脅威が迫りくる可能性を感じたのかもしれない。ウクライナをめぐり、主権と領土を侵害した、としてロシアを強く非難するとともに、台湾海峡をめぐっては、外からの脅威に対処するため、監視体制を強化し、サイバー攻撃や偽情報に警戒を高めるように指示を下した、と報道されている。
ウクライナ情勢の展開如何によっては、中国からの台湾への脅威は一般に予想されているよりは早まる可能性がある、と考えるべきであろう。中国は、秋の共産党大会までは手出しできないという見方もあるが、その後に危機にも備えて、今から準備しておく必要があろう。抑止力を高めるためにも、間違った宥和政策は禁物である。