2022年6月30日(木)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2022年4月6日

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英ジョンソン首相の心もとない言葉

 英国のジョンソン首相は、エコノミスト誌のインタビューに対し「文明的な振舞いのすべてのルールを完全に破棄するのであれば、そこから抜け出る道は自身で見出さねばならない」と発言している。これは筋の通った議論である。プーチンから要請があれば別であるが、現時点では、仏マクロン大統領と独ショルツ首相は、求めてプーチンと会談すべきではない。

 プーチンが追い詰められたと感じ、化学兵器の使用に走った場合にどう対応すべきかは、困難な問題である。これについて、エコノミスト誌のインタビューでジョンソンは「西側とロシアの直接的な衝突というロジックに陥らないことが非常に重要である ―― プーチンは彼とNATOとの戦闘だと描きたがっているが、そうではない。それはウクライナ国民と彼等の自衛の権利の問題である」と答えている。

 ジョンソンのこの回答は心許ない。軍事的反応をしないという選択は破滅的な影響を持つであろう。そのような事態におけるNATOの意思決定がどのようなものであれ、行動出来るのは米英の2カ国または米英仏の3カ国(核保有3カ国)であると思われ、これら諸国において均衡の取れた懲罰的な行動が検討されねばならないであろう。

  
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