2024年4月24日(水)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2013年3月27日

 そして、シェール・ガス革命は、米国にとって新たなチャンスである。欧州の同盟諸国は、ロシアやイランへの依存を減少させるため、米国からのLNG輸入を求めている。これに応じることは、自由主義経済の促進につながる。TPPでも、米国産LNGの輸出許可を明記すべきだろう。それによって、米国の他国への影響力も高まるだろう。特に、日本は、長年、米国産エネルギーを求めていた。

 TPPとシェール・ガス輸出の2課題にオバマ大統領が取り組むべき最大の理由は、それらが実現可能な課題だからである。緊縮財政や移民問題、銃規制等では、民主・共和両党には大きな隔たりがあるが、TPPやエネルギー政策では、両者は歩み寄れるし、財界も支持してくれるからだ、と述べています。

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 ブレマーとゴードンの上記論説は、安倍総理の政策を支持する趣旨の論説ではありますが、それが米国の利益になるという観点から書かれています。日本にとって、有難く公正な意見だと思います。

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