2024年11月22日(金)

Wedge REPORT

2022年8月17日

 小野さんをはじめ東京都中小企業振興公社が主催した「東京シニアビジネスグランプリ」のファイナリストたちが7月中旬、あいめこさんからSNSのビジネス活用について、レクチャーを受けていた。

 あいめこさんは小野さんが「pupuシステム」の使い方を説明する動画を自らのツイッターで発信。受注を得るという早速〝成果〟を見せた。

ツールの特性に沿った発信を

 ひとえに「SNS」と言っても、ツイッターやFacebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)、TikTok(ティックトック)と、その手法は多岐にわたっている。ツイッターは140文字以下という限られたテキストの発信となるのに対し、ティックトックはショート動画を中心に情報が展開される。さらにインスタグラムに関しては、「ストーリーなど発信する画像でパーソナリティがわかるため、若い人が連絡の交換に使うようになっている」とあいめこさんは話す。

あいめこさん(左)がシニア起業家らにSNSの活用法をレクチャーする(筆者撮影)

 80歳以上の女性のためのアパレルブランド「FUKUFUKU-YA」を運営する深津チヅ子さんは、ブランドの公式アカウントをどのSNSツールで発信すべきか迷っていた。高齢女性特有の体型にそりながらカラフルで乙女心をくすぐる洋服を提供しており、母親に服を届けたい娘世代への波及を狙っていた。

 これに対し、あいめこさんは「公式アカウントはフェイスブックに振ってしまう。こうしうた特定のターゲットに絞った商品はブランドを作った人のストーリーが聞きたい。商品や企業としての取り組みについてはフェイスブックで発信し、ツイッターで作り手個人としての思いを出していく。また、インスタグラムでは、文字数を極力少なくして、動画や写真でブランドイメージを表現するのが良い」と答えた。

 フェイスブックは名刺代わりとなり、ツイッターは対企業、インスタグラムは対消費者への発信に優れているという。そのため、フェイスブックでどのような企業であるのかを語り、ツイッターで思いを伝えて他の企業から賛同を得、インスタグラムで多くの消費者へ浸透させる必要があるのだ。


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