2024年5月18日(土)

古希バックパッカー海外放浪記

2022年12月30日

ロシアン・コミュニティーの核となっているロシアン・クラブ

ジンバランのゲストハウスのハンモック・ドミトリー。夜は蚊帳を広げて、明け方は涼しいので薄い毛布を掛ける

 12月10日。バリ島最後の訪問地であるジンバランのゲストハウスにチェックイン。なんと1泊220円。大部屋はベッドの代わりにハンモックなのだ。日没後は気持ちよい微風が吹き抜ける。ハンモックに揺られながら星空を眺めてスマホのユーチューブで音楽を聴く。なんとも贅沢な1泊220円である。

 このゲストハウスの近隣に『クラブ・ジンバラン』という立派な建物があった。散歩がてらに敷地を覗くとちょうど運転手付きの大型4WDからロシア人家族が降りてきた。一行は夫婦と5歳くらいの少女にインドネシア人のベビーシッター。

 クラブのレセプションに行くと愛嬌のある受付嬢がとびきりの笑顔で案内してくれた。レストラン、ラウンジバー、プール、ジム、フットサル・コート兼バスケットボール・コート2面などがある。

 プールではキッズ・スイミングクラスをやっていた。15人くらいの子供に4人の男女のコーチが指導していた。プールサイドのテラスのテーブルでは付き添いの母親たちがロシア語でお喋りに興じていた。受付嬢によるとほぼ全員がロシア人であり、冗談で‟ロシアン・ママ・クラブ„ですと笑った。

 聞くとオーストラリア人やヨーロッパ人もいるがクラブのメンバーの大半はロシア人ファミリーとのこと。ジムの一室を利用してヨガ、柔道、極真空手、合気道のクラスを開いている。柔道・極真空手・合気道はロシア人会員からの要望で始めたらしい。

 夕刻のラウンジバーはウオッカを呷りながら大声で議論しているロシア紳士の社交場となっているのだろうと想像した。

「ロシアン・クラブ」と化したクラブ・ジンバランの正面玄関

ロシアでは親が子供に海外脱出を勧めている

 12月14日。若いロシア人カップルがゲストハウスに遊びに来た。男子のユーリは21歳でウクライナ生まれ。女子のニーナは20歳。2人ともソチ育ちでソチの中学の同級生。2人はサンクトペテルブルクの高校に行き、サンクトペテルブルクの大学に進学した。

 2人は見たところ高校生のような初々しい少年少女なのでジジイとしては心配になった。渡航費用は親から出してもらったのかと聞くと自分達の貯金で賄ったという。大学でコンピューター・サイエンスを専攻しているのでIT関係のアルバイトで稼いだようだ。ユーリは明らかに語彙が乏しく会話が難しいが、ニーナは英語慣れしているようだ。

 バリでウクライナ戦争が完全に終わるまで滞在する計画なのだという。貯金がなくなったら生活に困らないかと尋ねると、IT関係のリモートワークをしているので滞在費用は問題ないとのこと。子供っぽく見えるカップルだが意外にも抜かりなく準備しているようだ。

 それでも親は心配しているのではないかと水を向けると、双方の親から一刻も早く海外に逃げるように促されて1カ月前に出国したという。


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