NTTドコモはこの一戦を無料配信した狙いについて、「井上尚弥選手の試合は、多くのお客さまが注目する、いわば国民的な関心が注がれる試合であると思っております。できるだけ多くのお客さまにお楽しみいただくことと、また、これをきっかけにLeminoに触れていただきたく無料配信をいたしました」と説明。
登録者数などは非公開としているが、「試合前から多くの期待のお言葉を頂いており、当日の試合についても無料という事もありかなり多くの方にご覧いただくことができました。ドキュメンタリー番組や関連番組も配信していますので、引き続きLeminoでご視聴いただけることを期待しています」とコメントしている。
また、「今回初めてLeminoというサービスを知った方も多くいらっしゃったかと思います。この機会を生かし、今後も引き続き良質なコンテンツをお客さまに広くご提供していく所存です」と回答。メディア関係者は「注目カードの無料配信で資金を投下したが、この一戦でコンテンツの認知度がアップし、将来的に有料会員数を伸ばすきっかけになれば、ビジネスとしては成功」とみている。
すでに決まったビッグマッチ
そんな井上の次戦は再びビッグマッチとなりそうだ。この日の勝利直後、会場に来場していたWBAとIBFの2本のベルトを持つマーロン・タパレス(フィリピン)をリングに招き入れ、「年内にお互いのベルトをかけて(4団体王者の)統一戦をしましょう」と呼びかけると、タパレスも「自分が真のチャンピオンであることを証明したいのでぜひ戦いたい」と応じた。
両陣営による交渉の展開次第となるが、年内の「ドリームマッチ」が現実味を帯びてきた。その結果はいかなるものになるのか、その試合中継はどのような形で届けられるのか。ともに目が離せない。