2024年3月1日(金)

食の「危険」情報の真実

2023年8月11日

 水分コントロールから考えると、登りはじめと下山した時の体重が変わらないのがベスト。下山して体重が減っているとダイエット効果あったと喜んでしまいそうだが、これは脱水しているだけで健康上はよろしくない。さらに、筋肉痛の要因である循環不全は脱水があると改善しにくい。そもそも1日くらいの登山で、皮下脂肪が何百グラムも減るはずがない。

より楽しい登山のために

 無理のない計画をたて、おしゃべりしながら行けるくらいの速度でゆっくり歩く。目安としては、脈拍が180から年齢を引いた数字をうわまわらないようすること。高地は空気が薄くて脈が速くなる。早くなったその脈が先述の数値をこえないようなスピードを守りたい。

 心肺機能を強化し、筋力をつけておくためには、普段から意識して登る運動をしておくことが重要である。鹿屋体育大学の山本正嘉氏のデータによると、1カ月に累積高度2000メートル(m)をつづければ、高齢者でも日本の山の多くは登頂できるという。累積高度とは、登った山の標高を合計したもの。高尾山(東京都 標高599m)なら3回以上となる。もちろんケーブルカーを使ってはだめ。

 そして気を付けたいのは高山病。なにもアルピニストだけが登るような山でなくても高山病は起こるそうだ。

 高山病は頭痛、食欲不振、倦怠、眩暈などを引き起こす。標高2500mでは4人に1人が経験し、寝不足だったりすると1500mでも起こるという。特に富士山の5合目(富士スバルライン 吉田ルートの五合目は標高2305m)、乗鞍畳平(標高2702m)のように自動車でかなりの標高まで短時間で上れてしまうところは要注意だ。

 高山病かなと思ったら、口をすぼめてろうそくを消さないようにゆっくり呼吸する「口すぼめ呼吸」、頭痛薬をのむ、水分を補給する、横にならず椅子にこしかけて休む「起座呼吸」で回復を待つのが得策という。

 山に行くと雄大な景色、けなげな植物、活き活きとした鳥や動物にであうことができる。そこで、体調不良になったり、怪我をしたりしたら、いろいろな人に迷惑をかけ、家族に心配をかけ、自分が一番がっかりする。

 せっかく計画してゆくのだから、運動量をよく考え、安全に快適に楽しんできたいものだ。

   
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