3カ国はいずれも00年代以降で少なくとも数年の間はある程度民主的な選挙を経て政権が成り立っていたが、結局、国民の意思はないがしろにされてしまった。
ASEANの民主主義は後退していると言えるだろうか。米人権団体のフリーダムハウスが「政治的な権利」「市民の自由」を基準にまとめている各国・地域の自由度を示す指数と、英エコノミスト誌の調査部門の「民主主義指数」から分析してみよう。
フリーダムハウスは自由度を示す指数を毎年まとめている。10年から23年までASEAN10カ国の指数を合計したのが図①だ。数値が低いほど民主化度が高い。10年代前半に域内では民主化が進んだものの、後半には後退していることが分かる。エコノミスト誌の民主主義指数でも同じような傾向が出ている。
「民主主義の度合い」
から見えるもの
この民主主義指数で各国別の推移を追ってみた。
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