2024年11月24日(日)

オトナの教養 週末の一冊

2024年1月13日

続いて文芸編

1位、『成瀬は天下をとりに行く』

 読んでいて、甘酸っぱさが、最高すぎます。思春期の独特の感性は、成瀬の相方の島崎の担当なのですが、またこのパートが非常に良いです。成瀬と、とにかく仲良くなりたいです!スーパースター!

2位、『黄色い家』

 これぞ、小説!と言う読み出したら、眠ることさえ許されない展開です。グッと、グッと、引き込まれます。完全な、悪や善などない。そ して、世間的に見たら、悪なんだろうけれど、その悪にどんどん引き込まれてしまいます。読みながら、何度「そっちはダメ!」とか「やめよう!」と独り言を吐いたことか。

3位、『街とその不確かな壁』

 国民作家による、待望の6年振りの長編小説。村上さんの作品は、穴が開くほど全て読ませていただいている大ファンですが、今回、僕は初めて見た多分著者が初めて書いたであろう、「あとがき」に心が抉られました。あとがきだけでも必読かと。

 方々で「面白い話だ!」というと、いろんな人から、「どんな話なの?教えて?」と言われます。その時は、街とそこに存在している、不確かな壁についてのお話としか言いようがないです。

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