2026年6月22日(月)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2026年6月22日

 6月7日、英・仏・独の3カ国首脳はゼレンスキーを交えて会談し、ウクライナ戦争に関して共同声明を発出したが、共同声明はいずれ実現するかもしれない和平交渉への欧州の参加に強い関心を表明している。以下はそのほぼ全文である。

英国で行われた英・仏・独の3カ国首脳とウクライナのゼレンスキー大統領の会談(ロイター/アフロ/gettyimages)

 6月7日、三首脳はゼレンスキー大統領と会談し、公正で永続的な平和を支持するため、ロシアの不法な侵攻に対する防衛と交渉の次の段階におけるウクライナに対する揺るぎない支持を再度確認した。彼らは欧州がウクライナの確固たる支持者として如何なる解決においても演ずべき重要な役割を有していることを強調した。首脳達はすべての努力はウクライナ、欧州のパートナー、および米国との最も緊密な協力の下で行われるべきことを明確に理解している。

 彼らは、最近の領土の解放とドローン技術の革新的な使用を含め、ウクライナの最近の戦場での成功を歓迎した。彼らは市民の悲劇的な死傷を伴うウクライナの都市に対するロシアの大規模なミサイル・ドローン攻撃および北大西洋条約機構(NATO)領域への無責任で危険なロシアのドローンの侵入を非難した。

 彼らは、ウクライナの優先度の高いニーズに基づき更なる支援を調整するために、エビアン主要7カ国(G7)サミット、有志国連合の次回会合、アンカラNATOサミットをどのように利用するかを議論した――ウクライナのプライオリティにはロシアの戦争経済に対するさらなる圧力とNATOサミットにおけるウクライナに対する軍事・防衛支援強化の誓約が含まれる。

 首脳達は迎撃ミサイルを増産し、対弾道ミサイル迎撃ミサイルと遠距離攻撃能力を共同で開発し、ウクライナ軍の将来の持続能力を支援することの緊急の必要性を強調した。彼らはどのようにして同盟がウクライナの戦場の専門知識を学ぶことが出来るか、また、どのようにして欧州自身の防衛の強化のためにウクライナとの長期の産業協力を強化するかを議論した。

 彼らはウクライナの安全、繁栄、主権と欧州・大西洋地域の安全との間の切り離せないリンクを強調した。交渉については、彼らは公正で永続的な平和のために必要とされる条件を議論した。

 第一に、戦闘の停止。彼らはプーチン大統領に即時の完全な停戦に同意するよう呼びかけた。

 第二に、現在の交戦ラインが交渉の出発点であるべきである。国際国境は力で変更されてはならず、自身の安全保障取り決めと同盟を選択するウクライナの主権的権利は完全に尊重されねばならない。


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