2024年12月21日(土)

ジェンダー平等と多様性で男性優位の社会を変えよう

2024年2月26日

 性別にかかわる固定観念を「数値化」することは難しいものです。しかも、そうした固定観念に対して「無頓着」な人もいれば、「あって当然」だと思っている人もいます。小誌編集部は今回、世代の異なる複数の女性を取材し、日常の中で違和感を覚えることについて聞きました。そこから、さまざまな〝本音〟が見えてきました。中でも多かったのは、「女性だから」という理由で一くくりにされることへの違和感です。

 本来、仕事の評価や業務分担などは、性別で区別されるものではないはずです。しかし、男性と同じように働いているのに「女性だから」正しく評価されない、「女性だから」この仕事をやらされる、「女性だから」……。何気ない言動によって、複雑な思い、忸怩たる思いを抱く女性がいることを性別問わず認識すべきでしょう。

 固定観念は、人それぞれであり、さまざまな考えがあることは否定しません。しかし、「自分こそ正しい」とばかりに振る舞うことで、誰かを傷つけてしまうことは大いにあるものです。だからこそ、立場の異なる人の意見に思いを馳せることで、自分の固定観念を顧みることも、時には必要なのではないでしょうか。

(イラストレーション・ニシダミク)

編集部 普段の仕事の中で、違和感を覚えたことはありますか。 

30代女性 来客対応のお茶出しを頼まれることが多くありました。当初は若手だからと思っていましたが、男性の後輩が入ってからも私に頼んできて、「女性だから」なのかと思いました。

30代女性 複数の男性上司と社外に赴く際に、理由を告げずに「女性がいた方がいい」と言われ、同行を求められることがありました。「女性だから」ではなく、「私」を同行させる正当な理由がほしかったのですが……。

編集部 「女性だから」という理由が付きまとうということですね。

30代女性 「女性活躍」という言葉に違和感を覚えます。「女性だから」ではなく、組織に貢献しようと共に働く男女に差はないはずです。


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