2022年8月10日(水)

「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2013年11月7日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

 私はものすご~くうれしく思いました。そして、たぶん20人くらいのお父さんは、「いざ!」のとき、都合さえつけば集まってくれると今でも思います。

 こんなお父さんたちが、杉本さんがいう「社会的親」なんだろうなぁと思います。

コミュニケーション能力が高い
小規模小学校の子どもたち

 で、最近は少子化から学校の統廃合や小中一貫校などが話題になっています。

 親も、少人数学校では切磋琢磨ができにくいことや「中一プロブレム」などを心配し、わが子をそれなりの評判の学校に行かせる傾向があります。

 親としてわが子の成長を心配するのは当然とは思うのですが、なんだか杉本さんが指摘する「私的親」の匂いもします。

 で、杉本さんとの対談でも出たのですが、『「かくれんぼ」ができない子どもたち』の本にも紹介されている児童数が22人の小規模小学校の子どもたちの話がおもしろいんです。

 いや、「おもしろい」というよりも、全国の小規模校の親や先生らに元気と勇気を与える話と思いますが。

 杉本さんの調査によると、その小学校を卒業すると生徒数が900人以上の大規模の中学校に進学します。しかし小規模小学校の卒業生は、クラスで孤立することもなく、むしろ街から来た子より友だちのつくり方が上手だとのこと。

 つまり、街の小学校の卒業生たちよりもコミュニケーション能力が高いのです。

 なぜか。

秋津小学校を卒業した高校生の先輩が後輩に元気を自慢

 22人の子どもは、それぞれの親40人くらいとそれまでの成長過程で日常的に接し、怒られたり褒められたりした体験をしています。なおかつ学校に地域の人がよく出入りし、学校の運動会も子どもたちだけでは成立しないことから秋津小学校の運動会のように地域と一緒に行います。

 だから、地域の大人たち20~30人とも交流があり、ひとりの子どもが小学生時代に70~80人の社会的親と触れ合いながら成長してるんです。

 それに対し、街の子には社会的親がよくて3~4人しかいなかったとのこと。

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