データセンター事業者として今年7月に東証1部に上場したビットアイル。7割がエンジニア、社員の男女比は9対1と聞いて、どんな社食なのかと気になった。やっぱり天丼やカラアゲ定食が人気メニュー? 何となくだけれど、大学の学食のような雰囲気なのでは…? だが、本社ビルに入った途端、筆者の陳腐な予想は大きく外れたことが分かった。
社長自らデザインにこだわった
「自然」を連想させる空間
高い天井と白い壁。食堂はビルの1階に位置しているが、窓が大きく採光は充分。まぶしいためブラインドを閉めるときもあるほどだという。食堂の中央には太い木の柱があり、まるで大木のよう。この足元にはガラス張りケースの中に緑が敷き詰められている。天井には幾重にも白い幕が吊るされており、雲や風、波を連想させる。ビルの中に無理なく自然の雰囲気が調和したような空間。この洗練された空間は寺田航平社長がこだわったデザインだ。
この食堂ができたのは2011年の本社移転時。食堂としての営業時間は11時30分~、ラストオーダーは14時だが、スペース自体は常に開放されており、打ち合わせなどに使うことができる。
食堂に隣接する部屋には、ゴルフを練習できる部屋とダーツボードが2セット置かれたスペースも。休憩時にリフレッシュのため使うことができ、自分のクラブを持ち込む社員もいるのだとか。
それではメニューはどうだろう。周辺のグループ会社に在籍する合計400人ほどが利用できるこの食堂での提供数は1日約160食程度。メニューは毎日、「定食・丼物」(500円)、「麺類」(400円)、「週替わり」(400円)、「サラダランチ」(300円)の4種類。特筆するべきなのは、全てのメニューがサラダバー込みの料金ということだ。サラダバーはサーブカウンターのすぐ前に設置されており、レタスやサラダ菜、トマトはもちろん、豆類、ポテトサラダ、カボチャサラダ、コーン、海藻など10種類以上を好きなだけ取ることができる。ドレッシングもノンオイルやゴマドレッシングなどから選ぶ。ちなみに「サラダランチ」とは、スープとパン、そしてサラダが取り放題のセットだ。