2024年4月11日付の朝鮮日報の社説が、韓国の総選挙に勝利した野党民主党は責任ある政治をやっていくべきだと述べている。
韓国で行われた第22回総選挙では、主要野党である「共に民主党」(以下、民主党)が過半数を制し、決定的な勝利を収めた。また、曺国(チョグク)の祖国革新党は10議席以上を獲得した。民主党の勝利は、単に自らの強さだけでなく、傲慢で無力とみられている尹政権や与党「国民の力」に対する公然の非難によるものと解釈すべきだ。
民主党が議会で圧倒的多数を持つので、同党は一方的に法案を進めることが可能になる。一つの党による立法権の支配が8年続くことは前代未聞である。
民主党が今回選挙の勝利を文句のない付託と解釈すれば、次の4年間はこれまでの4年間と同じことになる。4年前の総選挙で勝利した民主党は、立法上の支配力を使って、検察当局の力を削ぐために高官汚職捜査処を設置し、論争のある立法を強行した。
それらの中には、公共放送をメディア側の利益に偏らせる放送法改正案、余剰米の政府購入を義務付ける穀物管理法等があった。また、今の議会では、特別検察の手続きについてさまざまな立法をして、その過程を政治的に利用しようとしている。
これらのことは、次の大統領選挙まで続く可能性があり、多くの有権者が懸念している。有権者は、圧倒的支持を野党に与えることにより尹錫悦政権への失望を表明したが、不安が残る。多くの者が、絶対的な立法支配の可能性を懸念している。
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