ウェイモは2009年より米グーグルが開発を始め実用化したもの。現在はグーグルの親会社であるアルファベット傘下の自動運転開発企業である。21年、サンフランシスコで限定された利用者向けに自動運転サービスが開始され、現在はフェニックスやロサンゼルスでも走行している。
各種報道によれば、6月25日には、サンフランシスコで一般市民向けにも開放されたとの発表があったばかりだ。
これまで、走行中の風景や車内の様子はニュースやユーチューブなどでも見たことがあったが、見るのと乗るのとでは大違い。今回、10分ほどの乗車体験であったが、その完成度の高さに衝撃を覚えたとともに、安全性、利便性を実感することができた。サンフランシスコ市内でこれだけ普及しているのを見ると、市民や行政の反応は前向きのようだ。
日本での浸透はあるのか?
周知のとおり、日本では、タクシー運転手の人手不足が深刻である。特に地方では次世代の交通インフラとして、自動運転タクシーには期待が集まっている。それだけでなく、将来的に自家用車でも完全自動運転が可能になれば、そのインパクトは計り知れない。
取材班は西海岸を移動中、何度も大渋滞に遭い、フリーウェイでは猛スピードで走行する車にヒヤヒヤさせられた。こうしたことから解放されれば、移動時間はもっと価値あるものになるはずだ。