21世紀、日印関係は、驚くほど温かな関係であった。インドは伝統的に非同盟の国であり、同盟を組むことを避けてきたが、日本を、アジアにおける主要な戦略パートナーとした。日本は、インドの核政策には留保しながらも、インドを経済、安全保障上の重要なパートナーとし、防衛装備品の輸出禁止をインドに対して緩和した。外交官達は、日印両国が接近する背景に中国があることを公言することを控えているが、日本もインドも、中国との間に領土問題がある、と述べています。
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上記論説は、2013年11月末から12月上旬の天皇皇后両陛下のインドご訪問を前に、米国のThe Diplomat誌のサイトに、両陛下のカラー写真とともに掲載されたものです。日印関係を客観的に評価した論説です。
筆者のAnkit Pandaは、プリンストン大学を卒業後、同大学の研究員を経てDiplomat誌のアソシエイト・エディターを務めています。名前、容貌から見て、インド系かもしれません。
上記論説は、事実関係を素直に扱っている点が特徴と言えます。パル判事を引用しつつ、日本の右傾化などには一切触れず、伝統的な日印友好関係だけを強調しています。
そして21世紀において、日印関係は、「驚くほど温かい関係」と評しています。それは、一般的に知られていませんが、客観的な表現であると思います。世界中を敵に回して日本は全く孤立していると思われていた第二次世界大戦直後、インドだけは親日と考えて訪問した岸首相に対して、インドのネルー首相は、その期待に応えて、数万の聴衆を前に、「日露戦争に勝って、我々に独立の希望を与えた国日本の総理がここに居るのだ」と語りました。岸首相は、こうして日本が孤立していないことを世界に示した上で、初めて訪米してアイゼンハワー大統領との間に日米安保改定を達成しました。安倍総理も、第一次内閣の時から、日印関係を厚く扱っています。その積み重ねが、誰も否定できない、現在の日印友好関係を作っているのだと思います。
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