2024年8月12日(月)

田部康喜のTV読本

2024年8月12日

水季と弥生の意外なつながり

 「海のはじまり」は、夏が海を育てていくことになるのだろう。そして、夏の年上の恋人である百瀬弥生(有村架純)が夏とともに海の成長を見守ることになるのだろう。

百瀬弥生(有村架純、右)も海や水季とのつながりをみせていく

 第6話「やっぱり生む子にした…出産を決めた本当の理由」(8月5日)に至って、水季が中絶を思いとどまった謎が明らかになる。

 水季が妊娠した同じころ、弥生も夏ではない男性との間に子どもができていた。相手に相談すると中絶が前提のようになった。弥生が中絶した産婦人科が、実は水季が中絶しようとしていた産科だった。

 患者たちが思いをつづったノートを見た水季は、中絶を思いとどまった。そのノートの部分は、弥生が中絶後に綴ったものだった。

 「罪悪感に襲われています。彼がああしてくれたら、母がこう言ってくれたらと、他人にすべてをゆだねていました。後悔とは少し違う。(中絶を決めた)人に同じ気持ちになって欲しくありません。(中絶するか生むか)どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。あなたの幸せを願います」と。

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