歴史を感じてクラシックゲームを楽しむ
しかし多くの人が目当てにしているのは、そこから1階に降りたところに展開されている様々なゲームアトラクションだろう。こちらも歴史を大切に、スマホを使った百人一首やピンポン玉を打ち返すバッティングケージ、ウルトラハンドで玉をつかむゲームなどがある。
中でも人気なのが巨大コントローラーを2人で操作してクラシックゲームを楽しむもの、巨大なスクリーンに広がるマリオの世界で射撃ゲームを行うものだ。この2つに関しては入場制限があっても待ち時間が30分を超えることも少なくない。
これらのゲームは入場時に割り振られる10コインを使って遊ぶのだが、10コインではすべてのゲームは遊べない。どれを優先するのか、時間も考えつつ選ぶのも楽しみ方の一環とも言える。
このほか有料で花札作りを体験できるコーナー、ニンテンドーカフェなどもあり、朝の予約ならば入れ替え制がないので1日中楽しめるかもしれない。さらに人気なのがここでしか買えないグッズのある「Bonus Stage」と名付けられたショップの存在だ。特に巨大コントローラーのぬいぐるみは売り切れ続出で、京都の地下鉄でこの巨大ぬいぐるみを抱えた外国人観光客の姿を見ることも多くなった。買い物をすると「Nintendo Museum」というロゴの入った袋に入れてくれるのもプレミア感が増すようだ。
入場料は大人3300円。チケット予約は抽選制で、申し込んだ時間帯に必ず入場できる保証もない。それでも現時点では連日満員の盛況が続いているようだ。
ニンテンドー関係のアトラクションはUSJにもあるし、ニンテンドーショップは各地にある。それでもミュージアムが人気なのは、やはり歴史を感じてクラシックゲームを楽しむ、というコンセプトが特に外国人を惹きつけるためかもしれない。ジブリパークや美術館と並び、ニンテンドーミュージアムは日本が誇るアニメやゲームなどのサブカルの聖地として、今後も発展を続けるのではないだろうか。