Case03 子育ての魅力と過ごしやすさ
匿名希望 (20代女性、在住2年)フランス在住
学生時代から海外が好きで、アイルランドに留学した際に現在のフランス人の夫と出会い、結婚。フランスに移住し、今年出産しました。
出産費用は無料で、社会全体で子どもを育てる意識が強いと感じます。男性の育休も当たり前で、約1カ月取得でき、日本よりも子育てしやすい環境です。しかも、私の夫の場合は週35時間労働で、1年間に9週間の休暇があり、私生活の時間が重視されているとも思います。夫は日本が好きで「日本に住みたい」と言っていますが、休日が少ないことが気がかりなようです。ただ、フランスは休暇が多いため、移住に必要な書類の手続きがなかなか進まないなど、行政サービスの質は日本のほうが上でしょう。治安も日本ほど良くないですが、それでも、私はストレスが少なく過ごせています。
Case04 自分のスキルで切り拓きたい
匿名希望 (40代男性、在住15年)豪州在住
日本の良い製品を海外に広めたいという思いから、日本企業の海外支社のポストに転職し、豪州駐在になりました。豪州では社員を統率する管理職の立場でした。日本では、部下は上司に従うのが一般的ですが、豪州では誰に対しても自分の意見を言え、ヒエラルキーがなく、お互い対等でした。
14年間豪州に駐在した後、日本に異動となりましたが、1年後、豪州にある日系企業に現地採用され、転職しました。日本では一般的に、新卒一括採用で長期安定雇用が当たり前です。一方、豪州はいつクビになるかわからない環境ですが、転職を重ねてスキルを身につけ、自分のキャリアを築くことができます。どちらも善しあしがありますが、自分なりに仕事で結果を出すまで、豪州で頑張ろうと思っています。
Case05 自分の匙加減で挑戦できる
田代辰海さん(30代男性、在住7年)マレーシア在住
親が駐在していた関係でマレーシアに住み、中学校まで日本人学校に通いました。日本の高校に進学した時、上下関係と規律正しさに驚きました。その後、日本企業に就職、マレーシア駐在となりました。
良い意味で寛容で、自分の匙加減で挑戦ができ、余裕を持って働くことができるマレーシアは、とても住みやすい国です。逆に、日本のようにバリバリ働きたい人は合わないかもしれません。今後は日本には戻らず、様々な国で経験を積みたいと考えています。
