受け入れ態勢が充実
実際の受け入れ態勢をみると、香港科学技術大学(The Hong Kong University of Science and Technology)は、ハーバード大の留学生が希望すれば無条件で受け入れ、ハーバード大で取得した単位の交換も認める。入学手続き、ビザ、住居の手配などのサポートを行うチームまで設置した。
香港城市大学(University of Hong Kong)は、特別奨学金に加え、場合によってはハーバード大の教授を共同指導教官として招へいできるといった内容だ。香港の最高学府である香港大学(The University of Hong Kong)は奨学金、単位の交換、住居の支援を表明した。香港大はほぼ全ての授業が英語で行われ、多くの大学でも授業が英語中心であるため、留学生にとって安心材料だ。
日常生活でも、英語が今でも公用語であるため、ほとんどの香港人が英語を話せる。公的機関などの各種書類は英語版が必ず用意され、テレビは英語の放送局もある。女性一人で歩けるほど治安もよく、生活全般において大きな懸念材料はないだろう。
大学のレベルは日本より総じて高い
香港の大学レベルだが、大学レベルの有名指標の1つである「QS世界大学ランキング」の2025年版では、香港大学が17位、香港中文大学(The Chinese University of Hong Kong, CUHK)が36位、47位が香港科技大学(Hong Kong University of Science and Technology)、57位に香港理工大学(The Hong Kong Polytechnic University)、62位に香港城市大学と、トップ100位に4大学もランクインしている。
日本の大学は、最高学府の東京大学が32位と香港大より下で、第2の大学である京都大学が50位と中文大学を下回る。
