サバの無駄をなくす
下のグラフは、国産サバの内、食用ではなく養殖などの非食用向けになっている比率の推移です。日本がノルウェーからサバを原料で輸入している数量は約5万トンです(24年4万7663トン)。
同年に日本が漁獲したサバは25.6万トン。これに非食用の比率60%をかけると約15万トンになります。
ここで驚いていただきたいのですが、今年(25年)のノルウェーサバの漁獲枠は、日本が非食用にしてしまっているサバの数量とほぼ同じ15万トンだったのです。
もし、資源管理がしっかりしていて小型のサバを獲らずに、ノルウェーのように99%を食用に向けていたらもともとノルウェーサバの輸入はゼロでも、サバ自体は十分供給できているのです。
さらに言えば、同じ15万トンであってもノルウェーでは、一尾あたりが水揚げがまとまった期間では平均500グラム前後、日本ではよく言って200~300グラムであり漁獲尾数は日本の方がはるかに多い、つまり資源にとってよくないことをてしまっているのです。
政府は「国際的に見て遜色がない資源管理システムの導入」を目指しています。その実現のためには国民自体が資源管理がまだ機能していない深刻な問題に気付くべきではないでしょうか?

