しかもバティールが優れているのは、お菓子を買うにも座ってお茶を飲んだりお喋りをしたりするドバイ人の特徴を捉え、喫茶風のバティール・カフェという店舗を新たに設けたことだ。ブランドへの誇りと商品へのこだわりから、日本式にこだわりがちな我が国企業には参考になりそうだ。
実は今ドバイでは健康意識への高まりもあり、「小さく」「甘さ控えめ」な日本のスイーツ類への関心が急速に高まっている。既に、シガール洋菓子の「ヨックモック」やチョコレートの「ロイズ」、シュークリームの「ビアードパパ」が、ドバイやアブダビに出店し地元民の心を捉えている。
ドバイでは毎年2月「ガルフード」と呼ばれる食品展示会が開かれ、富裕な湾岸市場への進出を目指す世界各国の食品メーカーなどが出店し売り込みに躍起となっている。国内市場の飽和気味な我が国食品関係者にとっても大きなチャンスとなるはずだ。
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