──高橋是清が財政運営を担った当時と現代に類似する「財政危機の構図」をどう見ているか。
幸田 国際政治学者のイアン・ブレマー氏が率いる米調査会社ユーラシア・グループは、今年1月に発表した「2026年世界10大リスク」の中で、第1位にトランプ大統領による権限集中を伴う「米国の政治革命」を挙げた。さらに、10大リスクのうち4つが米国に関するものであり、世界の分断や不確実性において米国が占める比重の大きさが浮き彫りになった。
現在、世界各地で不透明感が増し、「力による現状変更」の動きが強まる中、防衛力の強化は各国共通の課題となっている。日本も例外ではなく、防衛費の倍増を掲げている。今後、トランプ氏からさらなる増額が求められる可能性も否定できない。
こうした状況を歴史に照らし合わせると、当時と現代には驚くほどの類似点が見えてくる。一言で集約するならば、「歳出増加のリスク」が飛躍的に高まっている現実である。財政の舵取りを誤れば、国家の信認はたちまち揺らぎ、日本の将来もまた、不安定なものになりかねない。
類似点をいくつか挙げたい。
※こちらの記事の全文は「Wedge」2026年3月号に掲載されている「酷似する「戦間期」と現代 第三次世界大戦を防げ」で見ることができます。
