2026年4月19日(日)

古希バックパッカー海外放浪記

2026年4月19日

ベトナムで再起を図るL氏の苦境

 L氏は故郷に近い南寧で、IT関係の臨時アルバイトで、過去2年近く小遣い稼ぎをしてきたが、貯金が減る一方で将来に不安を感じた。ベトナムは景気が良いと聞いていたので、1カ月前に仕事を探しに来た。当初ハノイ近郊に進出している中国系企業十数社に打診したが、ベトナム語を話せない中年のL氏はほぼ門前払いだったようだ。

 その後インターネットで仕事のパートナーを募集しているというが、ほとんど反応がない様子。数日後、L氏は安宿をチェックアウトしてベトナムでの再起を断念して中国国境行きのバスに乗った。

論客の失業者W氏も元ITエンジニア、『習近平は経済音痴の独裁者』

中国国境の町ランソンの鍾乳洞二清洞と仏教寺は観光名所で中国人観光 客が多い。土産物屋も中国語対応している

 12月16日。ホーチミン市中心街の裏通りの安宿。成都出身51歳のW氏と遭遇。どことなく覇気がないが、静かに論理的な話し方をする。彼も元ITエンジニアで数年前に解雇された。解雇の背景は、上述L氏と寸部違わない資本の論理であった。W氏は多少英語が理解できるので中国語&英語のチャンポンで会話した。

 W氏によると、中国経済は2017年の不動産価格暴落で苦境に陥った。ところが習近平は値上がり期待による過剰投機に対して抑制策を強行したため、不動産の暴落は止まらず経済全体が低迷した。経済通の李克強首相を実質的に排除して、庶民の人気取りのために安易な不動産価格抑制策を取ったことを、W氏は痛烈に批判。ちなみに李克強は政治局員解任後に下野して間もなく急死したが、中国民衆は公言しないが誰もが暗殺されたと信じているという。


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