2026年4月19日(日)

古希バックパッカー海外放浪記

2026年4月19日

共産党の恥ずべき歴史捏造と世界最大の監視国家中国

古都ホアルーの中国様式の城門。ベトナム人は唐代から千年も中国の支 配下にあった。唐代末には阿部仲麻呂が安南節度使としてハノイに駐在している

 中国では共産党への求心力を高揚するために『中国共産党の対日戦争勝利80周年記念』とか称して、国家的行事として大々的に祝っている。“多少なりとも教養のある中国人”はそれが政治的プロパガンダであることを知っており、苦々しく思っているとW氏は共産党指導部批判を滔々と語った。

「共産党及び人民解放軍は日本軍と戦っておらず、もっぱら日本軍との戦いを恐れて延々と逃避行して戦争中は延安の山中で洞窟に隠れていた。日本軍と戦ったのは蒋介石率いる国民党軍であり、日本軍も国民党軍に対して降伏した」と、W氏が史実を正確に語ったことに筆者は内心驚いた。

 W氏によると、中国人の少なからぬ知識階層は『共産党が対日戦争に勝利したというプロパガンダ』は、まったくの歴史の改竄・捏造であることは知っているが、完全に沈黙している。少しでも共産党の気に障る発信をすれば、平穏な生活を奪われ、一生を棒に振ることになると、全ての中国人は子どもの頃から肌身に沁みて理解しているという。

 現にW氏はジョージアやトルコで過ごした時期にネットで中国社会を揶揄するような投稿をしたが、即時に削除されたという。W氏は中国がハイテク監視社会であり中国民衆は“世界最大の刑務所”で生活していると総括した。

共産党員カップルの“1人っ子”(独生子)がジョージアで起業するまで

 W氏は独身主義者であるという。両親がともに共産党員の公務員で仕事が多忙だったため、1人っ子だったが、実質育児放棄状態だった。両親は毎日口論して不仲であったので、幼少期に離婚。その後母方の祖父母の家で育った。幼少期のトラウマが強烈で女性不信に陥り、ガールフレンドができても結婚に踏み切れなかったという。失職して家族もお金も仕事もないという“三無人生”になったと自嘲した。

 何の係累もないW氏は、失職を機会に海外放浪を始め1年半前にジョージアに長逗留して自然豊かなコーカサスに魅せられた。ジョージアは中国パスポートでもビザ免除で入国可能であり中国人観光客が多いらしい。

 ジョージアは事業税がほぼゼロであり、知り合った老人のオーナーから大きな石造りの旧家を借りてゲストハウス経営を始めた。写真で見ると小さなお城のような伝統家屋である。

 ちなみにジョージアは外国人企業家にとり、税制面で優遇措置があり物価も安定しているので、スモール・ビジネスを始めたという外国人に筆者は何人も会っている。地理的にやはり近隣のロシア人や東欧出身者が多い。

 異国でのゲストハウスの素人経営の顛末は本編(下)に続く。

以上 次回に続く

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