鑑賞用や愛玩用として人の心を癒すものも多く、もはや外来生物抜きに日本の国は成り立たない。また人に害をもたらすことなく、在来種と混ざって生態系の中で落ち着いた居場所を確保して生存している種もいる。
そもそも完全に駆逐するのが困難なケースも多いだろう。
「排除」は得策ではない
では、どのように対応すればいいのだろうか。やみくもに外来生物を排除しようと思うのは得策ではない。
いかに共存していくかを考えるしかあるまい。有益な部分は活かし、不都合な面は管理して抑える。繁茂しすぎる雑草は引き抜くか、除草剤を撒いて枯らすか。あるいは積極的に自ら好みの植物(園芸品種を含む)に植え換える手もある。
そのように考えていると、なんのことはない、クマやシカなど野生動物の増加問題、さらには外国人問題にも通じることに気づいた。完全に排除・排外的になるのではなく、また野放図に放置するのでもなく、譲れるところは譲り、限度を超えたら管理することも必要なのだ。
春の庭を眺めながら、そんな社会の生態系のあり方について考えるのも一興だろう。
