2026年6月23日(火)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2026年6月23日

 トランプは6月2日、大統領令に署名し、ソフトウェアの脆弱性に対応するために AI 企業に対し高度なAIモデルについては公表の30日前に政府によるアクセスを認めるよう要請した。米大統領府は、「この大統領令はAnthropicのMythos等で特定されるソフトウェアの脆弱性に対処するために連邦政府等の監視能力を高めるものだ」と述べた。

 既に連邦政府とAI企業の間で議論がなされている。政府の関与には、AI企業側の利益(リスク回避や庇護)もあるようだ。他方、トランプは、権力の増大、政府収入の増大に関心を持ち、併せて中間選挙に向かって、民主党左派と意図して癒合している。トランプと会っているアルトマンは、先日サンダースとも会ったと報道されている。

中国国有企業のようになってはならない

 トランプは社会主義者になろうとしているようにさえ見えるが、彼はイデオロギーには関心はない。しかし段々と習近平やプーチンと変わらなくなってきている。

 トランプは資本主義と社会主義の境界を彷徨っている。しかし、資本主義と社会主義、共産主義の間には基本的な境がある。その境は、公私や価値に係る基本的な境なので、それを混乱してはならないだろう。

 間違えば、政府のマネーゲームや政府の私物化、腐敗を引き起こす。中国国有企業のマネをしてはならない。米国民の多くは、トランプ政権の基本的な方向に不安を感じ始めているのではないか。

民主主義が SNSに呑まれる日▶アマゾン楽天ブックスhonto
Facebookでフォロー Xでフォロー メルマガに登録
▲「Wedge ONLINE」の新着記事などをお届けしています。

新着記事

»もっと見る