2026年7月4日(土)

モノ語り。

2026年7月4日

 TUNALABOにはテーブルと椅子が用意されています。

 「売って終わりではなく、来てくれたお客さんと話がしたいんです。『おつな』を食べた感想でもいいですし、どんな用途なのか、贈り物であれば熨斗をどうするかとか。人を連れてきたくなる場所にしたいと考えています」

「おつな」を使った大衆食堂もオープン

 食卓に欠かせないツナですが、心配なこともあります。

 「2年ほど前は、びんちょう鮪が不漁で、生産をストップせざるを得ないことがありました。最近は、アジアでも鮪の消費量が増えていることもあって、鮪漁船が日本よりも高く買ってもらえるということで、海外で水揚げすることも増えているそうです」

 焼津は遠洋漁業の基地として知られていますが、TUNALABOがある通りも、空き店舗が目立ちます。そんな場所の一角に昨年、関根さんは大衆食堂「ニュー焼津」を立ち上げました。

 「この辺りは、スーパーや食堂が近くにありません。高齢化も進んでいて、誰もが気楽に立ち寄る大衆食堂があれば、地域の人に役に立つと思いました。また、焼津は、鹿児島の枕崎、指宿と並んで、鰹節の三大産地の一つですが、出汁を味わうことができる場所がなかったので、そんな場所をつくりたいという思いもありました」

焼津TUNALABO ツナ缶「ニュー焼津」と、店舗限定販売の「大崎上島レモン&ローズマリー」「無花果&胡桃」「桜エビ&しらす」

 ここでは、「おつな」のサブブランドとしてつくられたツナ缶「ニュー焼津」を使った「焼津ツナ定食」、出汁のきいた蕎麦など、様々なメニューを楽しむことができます。

 「おつな」は、現在13種類ほどあります。ネットでも10種類ほど買うことができますが、「桜エビ&しらす」「大崎上島レモン&ローズマリー」「無花果&胡桃」の3種類は、TUNALABOに来ないと買うことができません。

 「桜エビも焼津の名産です。海のもの同士を合わせるのは難しいかもしれないと思ったのですが、桜エビを卸してくれる船元さんにも納得してもらえる味にすることができました」

 今回「おつな」を紹介してくれたのも長年仕事を一緒にしてきた友人でした。まさに「ツナがり」、ご縁です。ご縁を大事にしたい方への贈り物としてうってつけですし、有名企業の贈答用としても選ばれています。ぜひ焼津のTUNALABOを訪れていただければと思います。

TUNALABO 静岡県焼津市本町1-10-4 054-625-8408
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Wedge 2026年7月号より
エネルギー依存国家・日本 持たざる「弱み」を「力」に変えよ
エネルギー依存国家・日本 持たざる「弱み」を「力」に変えよ

ホルムズ海峡の事実上の封鎖により、世界のエネルギー情勢に激震が走った。日本はこれまで気候変動対策や脱炭素をより重視する姿勢を貫いてきた。しかし、従来の「前提」を根底から見直す局面に立たされている。また、各地で原発の再稼働が進みつつあるが、「核燃料サイクル」実現を進めていくうえで、課題は山積している。だが、思考停止に陥ってしまえばこの現状を打破することはできない。今こそ、日本は「ひよわな花」であることを自覚し、持たざる「弱み」を「力」に変えていく時だ。

 


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