2030年代には40代前半の層が大きく減少する
企業経営でより深刻なことは何か。人口統計を見ると、2030年代には40代前半の層が大きく減少する。これは単なる管理職候補不足ではない。
経営陣に対し「その判断は危険ではないか?」と意見できる中堅層の減少を意味する。日本企業はこれまで、豊富な中間層によって意思決定の質を支えてきた。
しかし人口減少社会では、その前提そのものが崩れ始める。人口減少を知っている。医療や介護の危機を知っている。水道インフラの老朽化を知っている。財政制約を知っている。
それでもなお、十分に判断を変えられないとすれば、問題は知識不足ではない。意思決定資本の不足である。
2040年に向けた日本の挑戦とは、AIと人間の協働によって、この意思決定資本を再び社会の共有財産として取り戻すことなのではないだろうか。
