連続殺人事件となって、捜査の中心になる刑事・岡本賢治(小栗旬)。一連の事件の裏に、ガス人間が誕生した事態があることに岡本と甲野(蒼井優)は気づいていく。山梨県に落ちた巨大な隕石とその処理が関係しているのではないか、と。
ガス人間にからんだ事件をネタにしようと、取材を続けるユーチューバーの兄妹に林遣都と広瀬すず。ふたりは、ガス人間の活動と実体として固定化する姿を発見する。そして、ガス人間を操る方法も。
林遣都は、二人で運営するオカルト系のチャンネルの登録者を増やして、収益を得て、顔に大きなあざのあり、画面には出ないで裏方に徹している妹を手術して、きれいにしてやりたいと考えている。兄の「愛」はかなわぬままに終わる。しかし、その「愛」にこたえて、チャンネルで素顔をさらして、たくましく生き始める。
本ドラマのラストに向けて、どんでん返しに次ぐどんでん返しの中で、観客の度肝を抜くのは、ガス人間とそれを追っていたかにみえた甲野京子(蒼井優)との関係つまり過去の「愛」である。
ジャパニーズ・ホラーの伝統に違わない。「愛」によって、観終わったあとの“後味”が悪くない。
ジャパニーズ・ホラーの始点
『リング』と『らせん』にかかわったプロデューサー・河井真也さんがホラーを手がける前の作品群が興味深い。原田知世主演の『私をスキーに連れてって』(馬場康夫監督、87年)や中山美穂主演の『Love Letter』(岩井俊二監督、95年)など、恋愛映画であったことからもうかがえる。
しかも、ジャパニーズ・ホラーは監督や俳優に手を抜かない。Netflix版の原作『ガス人間第一号』の監督、俳優陣は当時としも超一流をそろえている。
『リング』の背景には、母親が我が子にも呪いが及ばないようにする「愛」の物語ともいえる。ヒロインは、松嶋菜々子その元夫役には真田広之である。『らせん』のヒロインは、中谷美紀、共演は佐藤浩市である。
