折角なので、お相伴にあずかった。来客用の箸は、「Hatena」のロゴが入った箸袋に入れられている。プレートに盛った人参とパプリカの黄色い色が鮮やかで食欲をそそる。一口食べると、ほっとする味。派手な味付けではないが、味わえば味わうほど、作り手の顔が見えてくるように思う。会社にいながら自宅でご飯を食べているような温もりがある。これまで約2年間、いろいろな会社の社食を食べてきた。それぞれの食事はどれもおいしかったが、個人的な好みで言えば、一番好きなのはこちらのメニューかもしれない。毎日食べても、きっと飽きない。
野菜たっぷりの色鮮やかなメニュー
食事をしていた社員の方々に話を聞いてみた。皆さん口々に言うのが、「おいしい」「野菜が取れるのがうれしい」ということ。
「社内ではこれが当たり前になっているけれど、他社の人に話すと驚かれる」
「一度、シェフが体調不良になって『今日はまかないランチがありません』となったとき、社内が騒然となりました(笑)」
「おかずがおいしいので、ご飯を食べなくても満足できる。ダイエット中の人はご飯を抜きにしたりするけど、負担を感じずにできるのでは」
試行錯誤を通して
「やっとたどり着いた」社食スタイル
これまではてなでは、ケータリングサービスなど複数の試みを試してきたというが、今の状態がベスト。「やっとたどり着いた気がする」という。最近では同じようなスタイルで社員食堂をつくりたいという企業が視察に来ることもあるそうだ。