2026年9月11日(金)

教養としての中東情勢

2026年9月11日

戦火再び拡大へ

 こうした中で当の米国とイランは我慢比べの状態だ。米海軍がホルムズ海峡の外側でイラン船舶の出入りを阻止、イランの石油輸出は完全にストップした。

 イランは中国に1日約100万バレルの原油を輸出していると推定されているが、米国の「逆封鎖」で収入はない。米紙によると、売却した原油代金は12月以降入ってこなくなり、イラン経済は干上がってしまう。

 軍事攻撃から経済的締め付けに転換した米国は11月3日に中間選挙を迎えるが、ガソリン価格が高騰し、トランプ大統領の支持率も低迷したまま。与党共和党が敗北しかねない。大統領は最近、イラン戦争について「取るに足らないことだ」と語り、戦争を重大視しないことで中間選挙への影響を抑えようとした。

 しかし、米軍は9月8日、イランのタンカー5隻を攻撃、これにイランがヨルダンの米軍基地などに報復。イランの支援組織イエメンのフーシ派もサウジの石油施設を攻撃、操業を止めた。

 米情報機関の新しい分析によると、イランは経済的に追い詰められる前に軍事攻撃の大規模拡大を検討しているという。大統領の言葉とは裏腹に戦火は再び拡大しようとしている。

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