トランプとの距離に悩む候補者
他の接戦州でも、遊説を予定している大統領と同じ演壇に立つことについて、二の足を踏む共和党候補者が何人かいる。
ニューヨーク・タイムズ紙調査によると、メーン、ニューハンプシャー両州の上院選で、再選目指す現職のスーザン・コリンズ候補、返り咲きを狙うジョン・スヌヌ候補の二人はすでに、大統領と同じ演説会場に顔を見せることを辞退しているほか、ミシガン、アイオワでも、上院選に出馬しているマイク・ロジャース、アシュリー・ヒンソン両共和党候補が、20日現在、「態度未定」のままだという。いずれの場合も、トランプ氏と行動を共にすることで、かえって有権者の反発を招くことを警戒しているとみられている。
自らの名前を前面に押し出したアピール戦術の狙いは、大統領としての知名度を最大限利用することで、もともと中間選挙自体に関心の薄い有権者をできるだけ多く投票所に駆り立てることにある。しかし、今年の場合、世論調査によると、「必ず投票所に行く」と回答した共和党有権者の割合は、前回の中間選挙と異なり、民主党を下回っている。
その背景にあるのが、トランプ大統領が強行した対イラン軍事作戦の長期化による財政悪化、ガソリンなど諸物価高騰を招いた内外政策に対する有権者の失望感だ。
ワシントン・ポスト紙が去る18日、発表した最新世論調査によると、トランプ大統領支持率は、ついに33%と、最低を記録。「不支持」は66%にも達した。
また、連邦議会を民主党に委ねることについて、有権者に聞いたところ、58%が支持を表明、1年前と比較して2倍となった。逆に、共和党支持は、39%にとどまった。
こうしたことから、トランプ氏が、選挙戦の土壇場で演じたがむしゃらの“ワンマン・ショー”も、結果的に不発に終わる可能性が指摘されている。
今回、全員が改選される下院(定数435議席)の現有議席は、共和党218、民主党212、空席5議席、となっており、民主党は6議席上積みするだけで、多数派となる。 また、上院(定数100議席)は、共和党53議席、民主党47議席となっており、民主党が多数となるには、4議席増やす必要がある。
最終的に、両党のいずれが議会を制するかは、来月3日の投開票日まで予断を許さないが、20日時点での、米主要メディアの大方の予想では、下院は、民主党の奪回が「ほぼ確実」、上院も、民主党が「優勢」となっている。
いずれにしても、トランプ大統領が裁きを受ける重大な選挙であることは間違いない。
