2022年9月26日(月)

地域再生のキーワード

2014年10月16日

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磯山友幸 (いそやま・ともゆき)

ジャーナリスト

千葉商科大学教授(4月から)。1987年日本経済新聞社に入社。フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長などを務め、11年に独立。著書に『2022年、働き方はこうなる』(PHPビジネス新書)など。

 神田祭の神輿担ぎ、年末の夜警、イベントの会場設営や受付。地域の活動に参加した学生はポイントがもらえ、年間12ポイントをクリアしなければ「強制退去」させられる仕組みを作った。昨年1年間では36ポイントを得た学生がいた一方で、クリアできずに退去させられた学生も出た。

ライブラリーでのイベント (写真:グッドモーニングス社)

 「松本さんは全力疾走ですよ。見ていて、仕事が面白くて仕方がないという感じだね」と、淡路町二丁目町会長を務める呉豊良さん(73)は笑う。今や松本さんは、町の旦那衆のちょっとしたマドンナだ。

 呉さんはもともと再開発エリア内で商店を営んでいたが、今はワテラスの30階に住む。呉さんのようにワテラスに戻ってきたもともとの住民は100人中80人にのぼる。形を変えながらも昔ながらのコミュニティも生き続けているのだ。再開発の結果、人の流れが大きく変わり、淡路町地区が活気づいてきた、と旦那衆は口をそろえる。

「和」がテーマのワークショップでの歌舞伎体験 (写真:グッドモーニングス社)

 松本さんには今、一つの計画がある。神田の町に本当に移住して、棲みつこうと考えているのだ。「どうせなら、家持ちの良い男を探してやろうか」などという旦那衆の軽口をよそに、松本さんはすっかり神田の町にほれ込んでいる様子だった。

  
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 ◆Wedge2014年9月号より

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