2024年12月24日(火)

今月の旅指南

2014年9月26日

 日本が高度成長期まっただ中だった昭和39年(1964)。10月1日に東京と新大阪を結ぶ高速鉄道、東海道新幹線が開通したのに続き、東京でオリンピック(10月10日~24日)、パラリンピック(11月8日~12日)が開催された。それからちょうど50年を迎えた今秋、この2つのエポックメーキングな出来事をテーマにした展覧会が開かれる。

東海道新幹線試作電車の鉄道模型(80分の1)
国鉄=製作 昭和38年(1963) 個人蔵

 会場には歴代新幹線の車両模型をはじめ、開業当初のダイヤグラムや1等車座席、それに東京オリンピックのポスターやメーン会場だった国立競技場の模型など、新幹線、オリンピックとパラリンピックゆかりの品々が並ぶ。

 当時の暮らしや世相を紹介するコーナーも見逃せない。ラジオの街頭録音を知らせるのぼり、戦後発刊された雑誌に加え、ステンレス製流し台なども展示。「三種の神器」と呼ばれた電化製品のテレビ、洗濯機、冷蔵庫の普及に象徴される、高度成長期の生活スタイルを垣間見ることができる。また、幅15メートル、奥行6メートルの巨大ジオラマが設置され、新幹線模型が走行する。

 2度目のオリンピック開催地に決まった東京で、かつての時代の息吹を感じてみたい。

東京オリンピックと新幹線
<期間>9月30日~11月16日
<会場>東京都墨田区・江戸東京博物館(総武線両国駅下車)
<問>☎03(3626)9974
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/2014/10/index.html

*情報は2014年8月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください。

[特集]東海道新幹線開業50周年

◆「ひととき」2014年10月号より

 

 

 

 

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