溶接機は秋津コミュニティの古参サークルの劇団蚊帳の海一座が持ってます。200ボルトの電源も、教育委員会が陶芸用の電気窯を使う際に必要なことから以前に配線してくれました。だから溶接機の動力源にもなるので、学校からの注文の体育倉庫用の鉄骨の棚なども溶接機で工作クラブがつくりました。
で、幼稚園の飼育小屋づくりに溶接機を使い始めたら、あるお父さんが言いました。
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「溶接なんて経験がないからどうやるのか『わからない』けど『楽しいね!』」とね。
また蚊帳の海一座の毎年の公演を観にくる中学生の女の子は、ある年の公演後の感想にこんなことを書きました。
「今回の演劇も難しくって『わからなかった』けれど『楽しかった』です!」とね。
なので、「楽しい」感覚は、人を自分の感性で動かす原動力になっていると思うんです。
で、この感覚は、秋津コミュニティのまち育てにもいきていると思います。
あっ、蚊帳の海一座の23回目の定期公演が12月にあります。今回もきっと「わからないけど 楽しい」んじゃないかと思いますよ。
「楽しい」と思う時間をどんどん増やす
さて、木島平小学校に話を戻します。
私なりの楽しいとわかるの関係を、子どもたちとのやりとり後に話しました。
「私は29歳のときに会社を興しましたが、その際に決めたことは『楽しい』と思う仕事しかしないということです」「楽しいと思えれば続けられると考えたからです」。
「でも、楽しくなくても『わかる』に重きを置くと、わかったことで満足してしまい先に続きにくい感じなんですね。もちろん私の感覚なんですが」「だから、たとえば勉強のことでいえば受験に合格すると安心してしまい、よほどしっかりと目的意識を持っていないと勉強が続かないことが多い気がするんです」なんてことを話しました。