Wedge REPORT

2015年4月10日

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 抵抗勢力の既得権を打ち破る会議に、抵抗勢力に影響力のある人物を入れないことは、まったく正しい道である。まな板の上の鯉に包丁をにぎらせるようなことになるからだ。

 突然の辞任劇で政府にとって衝撃だったのは、富士重夫専務が5月に退任することだろう。「病気」を理由にしているが、それが本当の理由だとは思えない。事務方トップとして、成清発言で政府に約束を果たせないと感じての引責辞任とみて間違いない。

 富士専務の退任時期は、総理訪米(4月末)からの帰国後ということになる。萬歳会長は8月退任にもかかわらず、TPP交渉の実務を取り仕切る富士専務が5月を退任時期としたことは、全中にとって最重要課題となるTPP交渉の進展具合を占う材料になる。ひょっとして合意が早期にはないというシグナルかもしれない。

 萬歳会長の突然の辞任劇が残した置き土産があるとしたら、TPP交渉の動向を占う材料を示してくれたことかもしれない。

  
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