2024年11月22日(金)

WEDGE REPORT

2015年7月9日

コスプレで周囲を沸かす来場者

 出展企業は、アメリカのエンタメ企業「ファニメーション」、日本のアニメやドラマ、漫画を動画共有サイトで提供するアメリカのベンチャー企業「クランチロール」、アメリカの地元企業など半数以上がアメリカ企業だ。このような出展企業の主な目的は、セールスだ。

 「日本が好きだという消費者を対象に、彼らが求めるアニメのフィギュアやコスプレに使用するウィッグなどを取り扱う。企業によっては、地元の購読者を増やすためのマーケティングをしたり、サイン会などを開催してプロモーションにすることも」。

 次の柱は、パネルディスカッションだ。ここでファンにアメリカの新作が発表され、メディアによってニュースとして発信される。今年は、「セーラームーンCrystal」「ジョジョの奇妙な冒険」などが、英語吹き替え版のプレミアとして発表された。最後の柱が、ゲストを迎えたコンサートだ。この3本柱に加えて、ファッションショー、コスプレコンテスト「マスカレード」などがハイライトだ。このようにさまざまな要素の融合がAXの特徴でもある。

ももクロのライブにKISSが
スペシャルゲストとして登場

 松田さんが挙げた今年のハイライトのひとつが、ももいろクローバーZ(ももクロ)のライブ「Momoiro Clover Z with Special Guests Gene Simmons and Paul Stanley from KISS」だ。こちらは、AX会場隣接のマイクロソフトシアターで、AX初日の7月2日に開催され、ももクロにとって、今回がロサンゼルス初公演になった。

KISSのメンバーと並ぶももクロ

 当日は、「夢の浮世に咲いてみな」でコラボ参加するKISSのポール・スタンレー(ボーカル&ギター)と、ジーン・シモンズ(ボーカル&ベース)がスペシャルゲストとして登場。ももクロは「美少女戦士セーラームーンCrystal」の主題歌「MOON PRIDE」など、アニメ関連の楽曲を中心に全14曲を披露し、4351 人のファンを魅了した。ライブの途中では、通訳を交えながら「ももクロをどこで知ったんですか?」とメンバーが質問するなど、アメリカの来場者たちとコミュニケーションをはかるシーンもみられた。

大成功を収めたももクロのアメリカ初ライブ

 「KISSの演奏がなくて残念だったけど、楽しいコンサートだった」と、会計学を専攻する大学生。


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