2024年12月22日(日)

家電口論

2015年8月4日

 でも、一般的にはオートマ主流です。これは楽だからですね。マニュアルで速く乗るには、クルマの基本的な知識を身につけなければなりません。コーナーをクリアするにも、ブレーキをどこでかけ、ギアをどこで変え、どこでアクセルを踏むのかを判断し、そう動かなければなりません。その時、ギアのことを考えなくても済むのは、すごく楽です。

 クルマのように運転に集中するのならともかく、エアコンは必要とは言え、生活環境を整える家電ですので、エアコンばかりに神経を注ぎ、操作すると言うことはできません。むしろ意識しないで快適なことが求められます。

 機械で人と同じ様なことをするには、「どこに人がいるのか?」「人の体温は?」「部屋の状態は?」「その差は、風で埋めるのか、それとも湿度で埋めるのか?」等々、状況を把握し、対応しなければなりません。

 この状況把握とベストの対応を決めるのにお金が掛かっているのです。下位モデルでは、人間が状況を把握し、ベスト対応を決め対応します。しかし、常にそれをやり続けるのは厳しいですよね。そのため、いろいろなセンサーを組み込み、いろいろなシミュレーションに基づき組んだプログラムを入れます。それが上位モデルです。

 マニュアルで常にイイ状態を保つのは正直苦労です。そう考えると、上位機種を買うのは有効な手段です。初期費用は掛かっても、使いやすいですし、消費電力も抑えられます。特に暖房でも使用したい人は、上位モデルをお勧めします。

寝室、リビング
どちらに上位機種をそなえるべきか?

 取材を重ねると、リビングをメインにとらえ、どちらかというと上位機種、子供部屋、寝室はサブであるので、下位モデルとする人が多いことが分かりました。健康のことを考えると、逆ですね。理由は簡単です。寝てる間は、操作ができないですからね。しかも、上位機種は、ユーザーの体温まで測定してくれ、的確な対応をしてくれるようになりました。これに対し、リビングは起きているので、自分で調整を利かせればイイわけです。

扇風機、サーキュレーター
との併用は必要なのか?

 よく併用がイイと言われますが、ケース・バイ・ケースです。今のエアコンは、「気流」が充分考慮されており、多くの部屋(メーカーの想定内の部屋)では扇風機、サーキュレーターとの併用は必要はないと思います。必要なのは、例えば部屋がL字型になっており、一部気流が届かない部分があるとか、リビングが吹き抜けになっているとか、特殊な部屋事情を持つ場合だけです。

 夏はある程度、広い空間の方が、気分もさっぱりしますからね。エアコンだけでイイならそれにこしたことはありません。


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