2024年12月24日(火)

今月の旅指南

2015年8月21日

 日本でも高い人気を誇る、印象派の巨匠、クロード・モネ。今秋、世界屈指のモネ・コレクションで知られるパリのマルモッタン・モネ美術館から、モネの代名詞ともいうべき名作の数々が来日を果たす。

 展示の中心となるのは、モネの終(つい)の棲家となったパリ郊外ジヴェルニーの邸宅に保管されていた、画家本人によるプライベート・コレクション。10代のときに描いたカリカチュア(風刺画)から、家族の肖像画、旅先での風景画、晩年の傑作「睡蓮」の連作、さらに抽象絵画のような鮮やかな色彩と激しいタッチで描かれた最晩年の作品までを展観する。あわせてモネが収集したドラクロワやルノワールらの絵画、愛用の眼鏡やパレットなども展示。全90点を通して、画家としてのモネの実像に触れられるのも魅力だ。

クロード・モネ《印象、日の出》1872年Musée Marmottan Monet,Paris ©Christian Baraja *展示期間 9/19~10/18

 また、初期印象派の理解者でモネとも交流があったジョルジュ・ド・ベリオ医師のコレクションから、「印象、日の出」「ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅」「雪の効果、日没」が特別出展される。なかでも、第1回印象派展に出展され、「印象派」という言葉が生まれるきっかけとなった歴史的傑作「印象、日の出」が東京で公開されるのは21年ぶり。ぜひ足を運びたい。

マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 「印象、日の出」から「睡蓮」まで
<期間>2015年9月19日~12月13日 *会期中、展示替えあり
<会場>東京都台東区・東京都美術館(山手線上野駅下車)
<問>☎03(5777)8600
http://www.tobikan.jp/exhibition/h27_monet.html

*情報は2015年7月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2015年9月号より

 


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