フォイルがアンドリューの無実を晴らして、レーダー基地から連れ出そうとした瞬間に
上空からドイツ軍の大量の爆弾投下に遭遇する。
ドイツの空襲にレーダーが威力を発揮した記念すべき日だったのである。
ふたりが逃げ込んだ先は、なんと燃料を隠しておいた地下倉庫だった。
敵機が過ぎ去ったあと、「なんというところとに入ったんだ」とフォイルはいう。
英国的ユーモアである。
「相棒14」は、杉下と冠城とのやりとりのなかに、ユーモアを含んでいる。法務省のキャリアとして、刑務所内で起きた事件を解決するために、冠城は刑務所長に法務次官に携帯で電話するようにうながして、事件の捜査ができるようにする。しかし、それは張ったりだった。
杉下はいう。
「本当に携帯に電話したらどうしたんですか?」
「あの携帯番号は、僕の予備の携帯の番号で、留守電の設定になっていたんです」
日本と英国の人気刑事モノは、いずれも緊張感とゆるやかな笑いがほどよく練り上げられている。
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。