2024年12月2日(月)

田部康喜のTV読本

2015年10月22日

 フォイルがアンドリューの無実を晴らして、レーダー基地から連れ出そうとした瞬間に

 上空からドイツ軍の大量の爆弾投下に遭遇する。

 ドイツの空襲にレーダーが威力を発揮した記念すべき日だったのである。

ふたりが逃げ込んだ先は、なんと燃料を隠しておいた地下倉庫だった。

 敵機が過ぎ去ったあと、「なんというところとに入ったんだ」とフォイルはいう。

 英国的ユーモアである。

 「相棒14」は、杉下と冠城とのやりとりのなかに、ユーモアを含んでいる。法務省のキャリアとして、刑務所内で起きた事件を解決するために、冠城は刑務所長に法務次官に携帯で電話するようにうながして、事件の捜査ができるようにする。しかし、それは張ったりだった。

 杉下はいう。

 「本当に携帯に電話したらどうしたんですか?」

 「あの携帯番号は、僕の予備の携帯の番号で、留守電の設定になっていたんです」

 日本と英国の人気刑事モノは、いずれも緊張感とゆるやかな笑いがほどよく練り上げられている。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。


新着記事

»もっと見る