で、そんなお年寄りに対する子ども観を今度はお年寄りに話しました。
するとお年寄りは、こんな子ども観を言いました。
「自分の孫じゃないからきちんと対応しなくっちゃと思うの」
「どの子も可愛い地域の宝」
「子どもの笑顔が薬になり、薬を飲まなくなった」
とね。
これまたビックリ! です。
だって、相手が子どもでもきちんと対応するってことは心の充実になることだろうし、子どもたちを「地域の宝」と感じているなんて、世代を超えたまちの仲間、未来への明るい希望の気持ちを持っているということだろうから、これまた心身の健康にいいことじゃん!
で、最後の「薬を飲まなくなった」おばあちゃんに詳しく聞いたの。
そのおばあちゃんは、大正琴のサークルで活動し、以前は公民館で練習していたの。
で、「音が気になる」とのことから秋津小学校コミュニティルームで練習をするようになったの。
で、音に誘われてやってきた子どもを介して学社融合のふれあい音楽の授業に発展していったの。
そしたらね、こうなったんだって!
「朝早く病院に行き、長い時間待たされて山ほど薬をもらっていたんだけど、いつの間にか血圧が安定してきて薬を飲まなくてもいいようになったのよね」とね。
だから、「子どもの笑顔が薬になり、薬を飲まなくなった」とのことなんですって!
いいじゃん! いい話じゃん!
こんなことが起きていたなんて、医療費の安く上がるチープガバナンスに貢献しているじゃん!
さて、自分の孫育ての話から、秋津での子どもとお年寄りとのふれあいの話をしましたが、少子化と高齢化社会が一緒にやってくる今後のニッポンを考えると、一般には暗く語られますが、やり方次第では必ずしも暗く考えなくても何とかなるのではないだろうか、と思うんです。
きっと課題は、子どもの体内に流れる「子ども時間」と、お年寄りの体内に流れる「お年寄り時間」は、互いに有益に響き合うし、その響き合う「場」をいかにつくるかなんだろうと思うからです。
で、そんな場がそこかしこにできれば、親もコミュニティのお年寄りに子どもをみてもらえるので助かるしね、と。
てなことで、次回まで、アディオス! アミ~ゴ!
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。