2024年4月18日(木)

未婚大国ニッポン~“絆”のゆくえ 「まだシングル、ずっとシングル」

2015年11月26日

 

時代の変化で、転職を決意

 

 そこが一番長く続いて、8年間在職した。

 担当業務はインタビューから企画モノまでと幅広く、尊敬できる上司の存在もあって、充実した毎日を送れた。

 しかし、彼女の立場は出向社員。

 広告費用が潤沢だった入社当初から比べると、紙面はどんどん削られていき、同じ仕事を続けることが難しくなっていった。そこで同業他社に、また転職。

 38歳の転職で、年収はおよそ700万円。

 しかし今度は営業も兼務することになり、週に半分以上も家に帰れない日々が続いた。

 「入る前からブラックな職場だと聞いてはいたんです。だけど、待遇が良かったし、前の仕事の楽しさが忘れられなくて入社を決めたんです」

 

疲労困憊の中での“出会い”

 

 体こそ壊さなかったものの、心が疲れていくのを多恵さんは感じるようになっていった。

画像:iStock

 「ある日、仕事帰りに駅から家に向かって歩いると、急に涙が流れてきたんです。悲しいとか辛いとか、全然感じてもいないのに、涙がどんどん出てきて……。それで、『ああ、私、疲れているんだな、もう、ダメなのかもしれないな』って、仕事を続ける限界を認めざるを得なくなりました」

 同じころ、彼女はその後移住する県の人と出会い、交流を始めている。

 「フェイスブックのイベントページで、たまたま県のキーマンになっている人と知り合ったんですね。彼とやり取りをするうちに、県の他の人たちともつながりができるようになって、まだ誰とも会ってないうちから、県の“温かさ”を感じるようになりました」


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