2022年10月1日(土)

World Energy Watch

2015年12月11日

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山本隆三 (やまもと・りゅうぞう)

常葉大学名誉教授

NPO法人国際環境経済研究所所長。住友商事地球環境部長などを経て現職。経済産業省産業構造審議会臨時委員などを歴任。著書に『電力不足が招く成長の限界』(エネルギーフォーラム社)など多数。

ガラガラのパリ行きフライト

 COP開催前の週末にパリに入ったが、成田発のフライトの乗客はビジネスとエコノミーを合わせ40名程度だった。ガラガラの状態だ。2週間続くCOPの前半だけ出席し、私は帰国したが、帰りのフライトの乗客は50名だった。

脇にモニュメントの立ち並ぶ会場内

 シェンゲン協定によりフランスを含む欧州連合加盟国22カ国とスイスなど4カ国内では、出入国管理が撤廃されているが、テロ事件後フランスはシェンゲン協定国についても出入国管理を復活させた。そのためシャルル・ド・ゴール空港の混雑を予想していたが、到着時間がよかったのか、拍子抜けするほどパスポートコントロールには行列がなく、数分待つだけで私の順番になった。入国する人によってはかなりの質問を受けていたが、日本人の場合にはパスポートを見ることも写真と比較することもなく、スタンプを押して数秒で入国審査は終わるようだった。日本人については、出入国審査は普段と変わることはないということだ。

 税関の荷物検査も呼び止められることなく通過したが、数組の乗客がかなり徹底的に荷物を検査されていた。荷物検査はいつもより厳しくなっているのだろう。

セキュリティチェックは必須

米国のセミナーの模様

 米国系のホテルに宿泊したためか、ホテル到着時タクシーはホテルの玄関に直接つけないように玄関前は閉鎖されていた。また、ホテルの回転ドアは閉鎖されており、横の小さなドアだけが使用可能だった。ホテルに入るには、まずパスポートを見せ到着客であることを告げるとガードマンが端末でチェックイン客であることを確認し、その上で荷物検査を受ける必要があった。

 ホテルにはショッピングモールが隣接していたが、ホテルからモールに入るためには、モールのガードマンによる荷物検査が必要だった。パリのデパート、ショッピングモールなど人が多く集まるところでは荷物検査は必須だ。また、コートの前を広げコートの下に何も隠し持っていないことを示す必要もあった。

 街中には、所々に自動小銃を持った兵隊が立っており、また数名の兵隊のグループがパトロールをしている姿をよく見かけた。指を半分自動小銃の引き金にかけており、まさに臨戦態勢と呼べる状態だった。いつもは混んでいるパリのカフェだが、道路に面した席には空席も目立った。

そんな中でも爆買い中国人

炭素価格について議論が繰り広げられている会場内

 クリスマス前の買い物シーズンのためか、ショッピングモール、デパートには、いつもよりは少ないと思われるものの結構な人出があった。プランタン、ラファイエットの高級デパートで目立ったのは、中国人だ。中国人に今人気のルイ・ヴィトン、シャネルには行列が出来ていた。店員に聞いたところでは、一日中、この2つのブランド店での中国人の行列は途絶えることはないとのことで、日によっては開店と同時に長蛇の列ができるとのことだった。また、中国人はその時々で特定のブランドに殺到するとも聞いた。今の人気は先の2つのブランドとのことだ。

低石炭(低炭素?)を訴える中国パビリオンのポスター

 テロのあったパリでは、逃げ場のない地下鉄、列車に乗るのが結構ストレスだが、これだけ多くの中国人買い物客が、集まるのはなぜだろうと疑問に思い、店員にきいてみた。答えは、簡単だった。中国の観光客はほぼ全員ツアーバスで移動しており地下鉄には乗らないので、ストレスはないだろうとのことだった。観光客は減っているが、中国人は減っていないとも聞いた。

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