家電メーカーからの変革
実は今回のCESで、会期内のブランド力(メディアの注目度、ソーシャルメディアなどに名前が登場した回数などから総合的に判断)評価では、総合家電メーカーとして世界に名だたるパナソニックはベスト10にも入っていない。一方で韓国のLG、サムスンはそれぞれ4位と5位につけ、CESの展示ブースの面積でも集客力でもパナソニックを上回っている(ソニーがかろうじて6位で日本のメーカーで唯一ベスト10入り)。米国では家電、携帯、コンピュータなどで韓国や中国企業の躍進が目立ち、日本のメーカーはプレゼンスが低い。
パナソニックはデンバー市との提携だけではなく、MLBアトランタブレーブスとの新しい球場建設での提携も発表。こちらも全米初の「スマート・スタジアム」として、節電効果が高く球場だけではなくその周辺のショッピングエリア、レストラン、駐車場を含めた全体のサステイナビリティを考えた球場コミュニティ作りに参加する。
こうした新しい試みで、元気のない日本企業に活を入れる存在になれるのか。パナソニックの公共との連携には注目が必要だ。
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