2024年7月15日(月)

古希バックパッカー海外放浪記

2016年2月21日

S君からのEメール、そこには心躍る冒険の世界が

雨上がりの午後、市民公園の池で

 S君とは一時間くらいおしゃべりして別れたが、その後も折に触れてEメールで交流を続けている。彼のメールを読むたびに心底感動し“自分の旅のありかた”を反省し、彼の生き方に羨望を覚える。彼のように軽々と飄々と異文化に溶け込み周囲の人間と自由自在に交流して人生を楽しむことを私は憧憬する。S君はインドシナからマレーシア、インドネシア、インドを経て2016年の1月時点では自転車でフィンランドの北極圏を目指している。

 彼のEメールに感激するのは彼が若々しい感性と純粋な精神で未知の世界を歩いて感じたことを真摯に表現しているからであろう。S君のEメールを一部紹介させて頂く。

 ラオスより「タカさん、トラックの荷台に乗ってサングラスをかけて髪をなびかせて風の匂いを感じながら景色を眺めていると天にも昇るような無限大の自由に歓喜します……」

 カンボジアより「バンコクからシェムリアップまでヒッチハイクし、ひょんなことから村人と知り合って農家に寝泊まりして二週間稲刈りを手伝った……。村人と仲良く楽しく笑いながらすごしました。それからまたヒッチハイクしてプノンペンに着きキリングフィールドまで3時間かけ歩いて見学し今に至ります。俺、人生楽しくて仕方ないです。旅が好きでたまらないです」

 さらに「ドレッドヘアーのチャリ旅を2年しているかっこいい好漢と出会い、彼と一緒にアンコールワットで歌いました。観光客がみんな見ていて拍手喝采。音楽の力はすごい……」

 タイより「タカさん、ヒッチハイクは人の優しさに触れられて楽しすぎます。ドライバーに世界一旨い飯を奢ってもらいました。奢ってもらうならその食事を素直に喜んで食べる姿が最高の恩返しだと思います。ドライバーは言いました『俺は時間も金もない。お前の世界旅行4年計画は素晴らしすぎる。俺と一緒に飯を食って話すことで俺をお前の旅の一部にしてくれ』……俺の旅は自分を見つける大切な旅です。ホリデーの観光じゃないと肝に銘じて日々精進して最高の人生を作ってゆきます」

 マレーシアより「タイの南の島、コーペン島で二週間マッサージ屋に住み込みで働かせてもらいマッサージのスキルを習得しました。……新年は盛り上がり楽園みたいなコーペン島を後にして、そこから一日900キロ、ヒッチハイクして南下しクアラルンプールに着きました。今週は世界最古の森、タマヌガラでキャンプ、来週はインドネシア遠征です……」

 インドネシアより「スマトラ北部のトバ湖にいます。素晴らしい大自然に時間が止まったような静けさ。インドネシアの熱い太陽に負けないくらい熱く優しい現地の人々。ずっとヒッチハイクで来ました。なのでWiFiなかったり風呂に入れなかったりと先の見えない不安の連続ですが、その不安を幸福と感じます。俺なりに人生に色を塗っています……」

 シンガポールより「カンボジアで出会ったシンガポール人の家に一泊して……。ジャカルタ滞在は高校の先輩がいたこともあり羽を広げすぎて怠けてしまったのが最近の反省です。俺の旅は誰にも真似できないような大冒険にしないと、修行しないと、自分の成長に繋がらないし、自分を見つけることはできないのでインドでは気持ちを入れ替えて蟻を食べる勢いで生きます……」


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