「園社融合」――保育園と地域社会をつなぐ「コミュニティコーディネーター」
写真提供:日本教育新聞社
で、新聞のもう一つの見出しには「地域つなぐ 人材を配置」とあります。
その人材を同園では専任職員としての「コミュニティコーディネーター」と言い、役割は子どもや保護者・園と地域や企業をつなぐこと。
コミュティコーディネーターは、例えば鳥に興味を持つ子と地域の鳥類研究者をつないだり、本物の着物に子どもたちが触れる経験を住民とさせたり、また企業から再生資源をアートの材料として提供してもらうなどをしてきました。
また「園が地域に何ができるか」の視点から、園と地域をつなぎ双方を活性化させる実践もしてきました。
コミュティコーディネーターが園と町内会をつなぎ、町内会の行事で保護者らと一緒にお店を運営するようにし、園も地域も元気になってきた例などです。
で、コミュティコーディネーターの園と地域をつなぐ理念を、HPではこのように述べています。
「取り組みは正しさよりも、おもしろさで。まずはやってみるという挑む心を持って。なにより、自分がわくわくすることがよき橋渡しになると考えています。コミュニケーションは効率性よりもまめさが大切で、ちょこちょこ色々な話を聞いている中でアイデアが浮かんでくることが多いのではないでしょうか」
「おお! わが秋津コミュニティの人つなぎの理念である『子縁』の考え方と同じじゃん!」と感激しました。
いいなぁ、こんな保育園がそこかしこにあり、誰もが入れるようになればいいなぁ。
この保育園と地域社会双方がWin&Winする実践のあり方を、「園社融合」と名付けたいと思います。
「社社融合」――公民館と秋津コミュニティ
そうそう、秋津のお父さんの話をしなくっちゃ。
3月5日に秋津地区にある新習志野公民館で、恒例の「新習ふれ愛まつり」がありました。
秋津コミュニティの各サークルから参画した面々は、つきたてのお餅とチヂミを販売しました。
ノリノリおじさんたちがベテランぶりを発揮して、お餅の蒸かし組とつき組に分かれてどんどん熱々のお餅がつきあがります。
待ってました! と、これまたベテランおばちゃんたちが磯部やきな粉とあんこの3種のお餅に仕上げます。
で、別な組は秋津コミュニティが16年前に開始した韓国風のチヂミをどんどん焼きます。
横では、劇団蚊帳の海一座のおじさんが手づくり紙芝居で子どもたちを、お・も・て・な・し。
てなことで、お餅もチヂミも昼には完売!
ところで、この公民館は、秋津小学校の開校から10年遅れて1990年に開館しました。
で、開館記念として開始したのがふれ愛まつりです。
なので、秋津コミュニティは最初からこのまつりに参加しています。
で、1995年に阪神淡路大震災が勃発したことから、各出店の収益金の10%を寄付し続けています。
この社会教育の公民館と地域社会の住民が参画する秋津コミュニティ双方がWin&Winする実践のあり方を、「社社融合」と呼んでいます。