インクルーシブ教育の大阪市立大空小学校
で、ふれ愛まつりには東大3年生2人が参加しました。2人とも文部科学省の官僚志望。
彼らはこのようなテーマで研究しています。
「インクルーシブ教育とコミュニティ・スクールに着目し~教育現場見学」
前段のインクルーシブ教育とは、障がい児者とそうでない人とが一緒に(インクルージョン)学ぶ教育の仕組みのことです。
で、彼らがインクルーシブ教育の視察で選んだのは、大阪市立大空小学校。
前校長の木村泰子さんとは、学校と地域の融合教育研究会の古い会員仲間。前任校の教頭時代に秋津コミュニティを視察し、「今の学校は地域の方々との協働が必要不可欠だ」と確信。その後は学社融合を推進してきました。
で、木村校長時代の実践を追った映画「みんなの学校」が文部科学省でも上映されたこともあり、大空小学校は全国的に話題です。
当時の児童数約220人のうち、特別支援の対象児童数は30人を超えていました。しかし、木村校長はすべての子どもたちが同じ教室で学ぶようにしました。これが「インクルーシブ教育」です(木村さんはこの単語は使いませんが)。
理念は「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」であり、不登校児はゼロ。
唯一のルールは「自分がされていやなことは人にしない言わない」です。子どもたちはこのルールを破ると、やり直しの部屋(校長室)へとやってきて木村校長と納得するまで話し合います。
そんな日常の姿が描かれた映画が「みんなの学校」です。
「支え合い」のコミュニティ・スクール
で、東大生の研究テーマ後半の「コミュニティ・スクール」として選ばれたのが秋津小学校と秋津コミュニティ。
秋津小学校のコミュニティ・スクールについては、これまで何度も述べました。また秋津コミュニティの学校を活動拠点としたあり方を「スクール・コミュニティ」と呼んでいることも述べましたので今回は省きます。
で、ふれ愛まつりに参加してお餅つきも体験した東大生のAさんは、視察の感想をこのようにレポートしました。
「コミュニティ・スクールは、将来の日本社会にとってかけがえのない重要なものになると強く確信いたしました。その理由は、今後日本において『支え合い』という概念が大切になってくると感じたからです」とね。
「支え合い」の学校とコミュニティ、いい感じだと思います。
てなことで、今回はこれにて終了。
はい、では次回まで、アディオス! アミ~ゴ!
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