デイビッド・バロウズ(68)
ワシントン在住のバロウズさんは、口をとがらせて相手を攻撃しているトランプ候補の縫いぐるみを被り、米ドル紙幣が印刷された服を着て、抗議活動を行っていました。「コードピンク」と呼ばれる反戦活動を目的とした女性中心の草の根の組織メンバーと一緒に、バロウズさんは次のように叫んでいたのです。
トランプを投げ捨てろ
「難民とイスラム教徒は、アメリカを再び偉大な国に取り戻す!」
「難民歓迎!移民歓迎!イスラム教徒歓迎!」
「トランプは人種差別の最高司令官だ!」
「トランプを投げ捨てろ!」
「愛が憎悪に勝つ!」
「壁ではなく橋を作れ!」
2015年6月16日に出馬して以来、トランプ候補はアメリカとメキシコの国境に壁を作り、不法移民を入国させないと主張しています。同候補の目玉政策についてバロウズさんは、壁は人間関係にとって障壁であるのに対して、橋は関係を構築すると指摘するのです。
アブラハム・アルバラド(22)
メキシコ系のアルバラドさんは、トランプ候補の1100万人の不法移民国外追放の政策に反対するために、抗議活動に参加していました。
「11歳の時、父が国外に追放されたので、私は現在母と生活をしています。トランプが大統領になったら、いつ母も国外追放されるか分かりません。
共和党候補指名争いでジェブ・ブッシュ元知事(共和党・フロリダ州)は、トランプ候補の移民政策は家族を分断させると強く批判しましたが、違法と不法移民による犯罪を主張する同候補に押し切られてしまいました。同候補は、マルコ・ルビオ上院議員(共和党・フロリダ州)に対しては、同上院議員の移民政策は「弱い」と一蹴したのです。不法移民追放によって家族を分断されたアルバラドさんは、共和党候補指名争いを勝ち抜いている同候補を「恐ろしい候補」と見ていました。